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まずいちばんに推薦できるのが、そのまま飲むというやり方。水道水は安全、そして、うまい。ならば、そのまま飲むのが、よけいなエネルギーを消費せず、環境にやさしい。
カラダへの影響が安全域にとどまるにもかかわらず、どんなに小さくても危険因子は絶対に無視しないというのであれば、つぎのようにすれば、徹底的に危険は排除できる。
その日はじめて水道水を使う場合、しばらく蛇口をだしっぱなしにする。これでわずかにあるかもしれない鉛の害を回避できる。フタをとったヤカンに水道水を入れ、15分以上沸騰させる。これで塩素が原因で生成される発ガン物質トリハロメタンが空気中に飛び散る。ついで、ガラス容器などに詰め直して、冷蔵庫に入れ冷やす。水は冷たいほうがおいしく感じるからだ。ミネラルウオーターが水道水よりおいしいのは、たんに冷たいからにすぎない場合がおおい。そしてその水は、すでに塩素がないため、まんがいち雑菌が繁殖するかもしれず、24時間以内に飲みきる。
しかしこの方法だと、めんどくさいばかりか、あまりにもエネルギーを使う。熱、電気、それらの貴重なエネルギーをしなくてもいいことに消費するのは、現代人として気がひけてとうぜん。 |
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ミネラルウオーターの普及は水道水への敬遠から始まったものだろう。
水道水が敬遠され、ペットボトルに入ったミネラルウオーターが歓迎される。
いっぽうは公共であり、かたほうは民間企業。テレビで水道水が批判されるのは公共で批判しやすいからだ。ミネラルウオーターを広告を命綱とするメディアは批判できない。こういう傾向がないとはいえないだろう。
ペットボトル入りのミネラルウオーターが水道水にくらべ、これだけは絶対にマズイだろうと言えるのが環境負荷である。まずペットボトルは飲めば飲むほど環境を痛めつけているといっても過言ではない。数値で示せば、水道水にくらべ、なんと1500倍は環境負荷が大きい。またミネラルウオーターは食品の基準で管理されているため、水道水の5倍も規制がゆるい。外国製のミネラルウオーターは無処理品だから細菌も入っているし、カルシウムを含む水にはかならずヒ素が同時に含まれている。けっしてミネラルウオーターのほうが水道水にくらべより安全とは言い切れないのである。 |
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水道水はよくなっている。よくなるとは、つまり、安全でおいしいってことだ。根拠はざっと以下のとおり。
(1) 下水道の完備。家庭排水は直接川に流れこまない。
(2) 工場排水の浄化。
(3) 農薬の軽減、分解性の向上。
(4) 合成洗剤の生分解性の上昇。
(5) 鉛管の使用不可。
(6) 塩素だけでなく、オゾン処理など、水質重視の処理法への転換。 |
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発ガンリスクを分配率で示すと、水道2%、大気6%、その他2%、食品90%、というデータがある。食品がケタ違いに大きい。
水道水への疑いがいつまでも絶えないことにこそ、問題が潜んでいると思わざるを得ないのではないだろうか。 |
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