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宮ケ瀬湖の水温は、最低8℃、最高22℃、である。こんなに温度差があるのだから、下流の生物のことを考えると、慎重に放流しなければならない。
「いちばん最初に魚に影響が出ますね。これまでは冷たい水が放流される傾向にあった。するとヤマメやイワナが、ずっと下流に生息するようになる」
あるいは成長が遅くなるなどの影響も出る。昆虫も無縁ではいられない。ある種の昆虫がいなくなったり、新たな種が現れたりする。長い目で見れば植物相だって変容するはずだ。そうなってはならない。
「選択取水設備」で取水するとして、はたして何度の水を選ぶのか。こんな疑問に城田さんは明快な答えをくださった。
「湖に流入する温度です」
なるほど、それなら間違いない。上流に「水質自動観測装置」があり、そこからデータが送られてくるという。
ビオトープは3カ所ある。
「ダム建設に先立って、自然環境調査を行い、宮ケ瀬の動植物の生態系を把握しています。それにしたがってゾーニングや貴重な植物の移植も行っています。おかげで、自然は豊かですよ」
行きたくなったでしょう? 今度の休みにいかがでしょう。 |
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