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vol.7 水に棲む home
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遊びに行こう、ダムへ
 
東京から意外に近い・途中に鄙びた温泉郷あり・満々の水を眺める
宮ケ瀬ダム全貌。放水が見える。放水はなんのため? 城田さんに教わるまで正解を知らなかった。ダムの下、写真向かって左岸には発電所がある。発電はいつするのか。この質問には答えられますか? 宮ヶ瀬ダム全貌 宮ヶ瀬ダム全貌 宮ヶ瀬ダム全貌
 
霧のような雨が湖に舞い降りている    浄水場、下水場ときたら、ダムへ行かねばならない。(それぞれ2001年、2002年の特集)水道の連鎖のなかでダムはもっとも上流に位置する。ある国ではダムの警備はたいへん厳しい。なぜなら、そこが人々の生活の安定を維持する源だからである。
 どのダムへ行くかに迷いはない。関東では噂の宮ケ瀬ダム。巨大プロジェクトとして聞こえていたし、完成が2001年と真新しく、これまでのダムにない発想が盛り込まれているという。たとえば、ダムができると周辺地域はさびれる。そのため宮ケ瀬ダムは、周辺をリゾートとして振興すべく、特別に財団さえ作っているという。見学、というよりは、遊びにでかけて行きたくなるような場所らしいのだ。
 東京から東名高速自動車道に乗り、厚木で降りる。国道246、県道を経て、山並みへ分け入る。このあたりはきっとゴルフファンには有名な場所なのであろう。ゴルフ場の看板が多い。温泉もあった。飯山温泉という。調べてみると芸者さんもいる立派な温泉である。知らなかったという人が多いのではないか。車窓から確認した看板によれば、イノシシ、タニシ、川魚などが名物料理であるようだ。
 湖が見えた。霧のような細い雨が水面にしぶきを立てずに吸い込まれている。そのままダムまで行って、城田健一さんに会う。国土交通省関東地方整備局相模川水系広域ダム管理事務所広域水管理課運用調整係長、の城田さんで、今日はダムについていろいろ教えてもらう。
 
天端 城田健一さん
天端(てんば)というらしいダムの屋上。宮ケ瀬ダムのそれは、いや、広い。巨大ダムを実感するベストポイントだ。 城田健一さん。35歳。学校が土木専攻。どういう人がダムへ勤めるんですか、というやや失礼な質問に答えて。
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