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水の異常さは筆舌につくしがたい。けっしておおげさではないのだ。自然界
にこのような存在はふたつとないといっていい。 |
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このような小さな分子だとふつうは常温なら気体となる。メタンCH4、アンモニアNH3、窒素N2、酸素O2、炭酸ガスCO2、硫化水素H2S。分子がよく似たこれらはみんな、ご存知のように、気体だ。水が液体であることは奇妙なのだ。 |
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水を1℃あげるエネルギーで、大地を5℃、鉄を9℃にすることができる。温まりにくく冷めにくいのが水という物質である。 |
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540cal/gで、エタノール200cal/g、石油90cal/g。だんとつなのがおわかりだろう。 |
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アルコールや石油に、食塩、砂糖、卵の白身などを入れてみるといい。まったく溶けないのがわかるだろう。溶液としての能力、水に優れるものはない。 |
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表面積を小さくしようとする力が大きいことを意味し、水より大きいのは水銀しかない。 |
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どろどろに溶けた鉄の液体に鉄の固まりを放り込んだと想像する。ほとんどの人が沈むと予想されるだろう。固体のほうが液体より組織は密である。常識はそういうだろう。水は常識に反する。 |
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地球が奇跡であるという。地球を地球たらしめているのは水である。水が奇跡なのだ。 |