自然の状態での水みちは細く、れき層ではせいぜいこぶし大、直径10センチほどだといいます。細いということは簡単に壊すことができるという意味でもあり、大昔からこんこんと湧き続けてきた湧水であっても、水みちが絶たれれば涸れてしまうこともあるのです。
私たちをとりまく水は、水蒸気、水、雪氷などのように、気体から液体さらには固体へと変化しながら、天から地へ、そして地下へ、さらにまた天へと地球上を絶え間なく循環しています。地下の水環境をまもることは、地球の水循環をまもることでもあります。