こちらのサイトでは水に関わるエピソードをお伝えしています。

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1926年8月、当時の南葛飾、南足立、北豊島3郡の12町村を給水区域とする「江戸川上水町村組合」の施設として給水を開始。1992年には、東京都で初めてオゾンと生物活性炭とを組み合わせた高度浄水施設の運転を始めました。


東京都初! 高度浄水施設

高度浄水処理とは、通常の急速ろ過方式などの浄水処理では十分に対応できない、臭気物質やトリハロメタン前駆物質などの除去が目的です。1992年に稼働後、2013年には処理する水の全量に対して高度浄水処理を達成。安定的に安全でおいしい高品質な水の供給に成功しています。

映画にも登場する街のシンボル

1941年に完成した第2取水塔は、トンガリ帽子の屋根を持つレンガ造りのデザインが特徴で、地域のシンボルとして親しまれ、映画「男はつらいよ」シリーズにも登場しています。


東急田園都市線桜新町駅の北東、豊多摩郡渋谷町の町営水道施設として1924年に完成。砧下浄水所から送水された水を、ポンプで2基の配水塔に貯留、落差圧を利用した自然流下で給水する方法は、当時の日本では斬新なものでした。




近代水道の父が設計王冠のデザイン

迫力ある2基の配水塔は、「日本近代水道の父」と呼ばれる中島鋭治博士によって設計されました。鉄筋コンクリート造りの円筒の上部には、王冠を模した装飾が施され、「丘の上のクラウン」と呼ばれ、街のシンボルとして親しまれています。


多摩川の水源、最初の一滴から始まる長い道のり。水の旅に終わりはありません。使われた水は、海へ戻り、雨となり、山から川、そしてまた人へと循環していきます。水は限りある資源。大切に使い、そして自然環境を守ることで、私たちの暮らしに、潤いを与え続けてくれます。

汚れた水をキレイにするには大量の水が必要になります。



ちょっと待って!捨てる前にひと工夫

●鍋や皿の汚れは キッチンペーパーなどでふき取ってから洗う。
●てんぷら油は排水口に流さず、固形物に処理して捨てる。
●洗剤は必要な量だけを測るなど、必要以上に使わない。

家庭でできる節水の工夫や水の再利用


昭和50年代頃までは、東京の水も「美味しくない」「匂いがする」などクレームが寄せられていました。そこから約四半世紀をかけて品質を向上させ、現在では、国の基準値よりもさらに厳しい基準をクリアするにまで至りました。「東京水道名所」を通じて、水道の歴史や水の大切さを知っていただき、また今後のイベントや活動にも興味を持っていただければと思います。

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