運動せずに汗をかかない常温の状態で、1日に飲む水の適量は「体重×35ml」が目安です。例えば、体重が60sであれば、約2Lの水が適量になります。また、子どもは腎臓が未発達段階で、水分を浄化・再吸収する力が高くないので、より多めの水分補給が必要になります。 ※数値は標準体重を基本とした目安になります。年齢や体調などの個人差、また食事で摂取する水分量などによって、必要な1日の水の摂取量が異なります。
珈琲や紅茶、緑茶に含まれるカフェインは利尿作用があるので、むしろ飲むことで尿が多く排泄されてしまう可能性があります。アルコールも同様に、飲んだ以上に水分補給が必要となります。
水を効率よく、カラダに負荷をかけずに飲む方法とは?
喉が渇いたら、好きなだけがぶがぶ飲めばいいというわけではありません。
特にむくみや冷えがある方は飲み方のコツを心得ましょう。
緊張すると喉が渇きます。それは、脳に一気に水分が供給され、カラダが水不足を訴えるからです。水を飲むことで、血液が正しく循環し、頭に上った血も下がっていきます。また、ミネラルウォーターに含まれているカルシウムやマグネシウムには精神を安定させる作用もあります。
カラダの緊張や運動などによって、水は必要なところに直行します。すると、カラダの他のところが水不足になり、カラダは緊急事態と察知して、必要な部分に水を余計にため込もうとします。むくみなども原因は同じ。カラダに水分が満ち足りていると、血液(水分)が全身を循環し、脳や臓器、筋肉などが正しく機能するようになります。
汗をかくことで、皮膚の角質層に水分を補給し、肌に潤いを与え、バリア機能を高めます。皮膚表面で肌の乾燥を防ぎ、外の刺激から肌を保護するものとして「皮脂膜」があり、これは「天然の保湿クリーム」とも呼ばれています。この皮脂膜は、皮脂腺から分泌される皮脂と汗が混ざったものです。また、汗には皮膚に害を及ぼす細菌などの繁殖を抑える働きもあります。
肌荒れや乾燥肌でお困りの女性は、特にこまめな水分補給を心がけましょう。汗をかきにくい冬でも、水分は息や皮膚、尿、便などから排出されています。気温が低下すると、皮膚表面の血管が収縮して、腎臓への血流が増し、尿として排泄される量が多くなります。必要な水分を摂取しないと、カラダは水分を失うまいと尿を出さず、結果として老廃物も一緒にため込む原因に。しっかりと老廃物を排出し、新陳代謝を活発にすることで、健康的な肌を保つことができます。
自分のカラダに水分が足りているかどうかは、なかなか見分けがつきにくいもの。喉が渇いたという実感がある場合は既に水分不足です。見分ける方法のひとつとしては、脇の下チェック。全身に発汗がなくても、脇だけは常にうっすらと湿っているのが本来のあるべき状態です。常温のお部屋にいる時など、チェックをしてみてください。
成人男性で脂肪太りであれば、体重に関係なく、2L程度で十分です。また、それよりも肥満気味の方は、ダイエットとして水を飲むことを習慣付けるのが良いです。新陳代謝が高まり、食前に常温の水やぬるめの炭酸水を飲むことで満腹感も得られます。
例えば炭酸水や、フレーバーを足した水(糖分は含まないもの)を試してみては。また硬水は味があるので軟水よりも飲みやすい場合もあります。とても硬度の高い硬水と、軟水を飲み比べてみると味の違いが分かります。まずは少しずつでも続けることで、水の味に敏感になり、違いを理解することで、自分の好みも分かってきます。
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