毎年、日本で実施される「国民栄養調査」（平成27年結果）では、ミネラル不足の結果が顕著に表れました。中でもカルシウムとマグネシウムは、必要量の7～8割しか摂取できていません。カルシウム不足は、骨が弱くなる、筋肉痛や筋肉がつりやすくなる他、イライラの原因にも。カルシウム：マグネシウムを2：1で摂取することが理想で、便秘の解消や生理痛、ストレスを軽減する働きもあります。
成人に必要なカルシウム量は、女性で550㎎、男性で650㎎と言われています。牛乳で換算すると500mlくらいを毎日飲む必要があります。特に、乳製品が苦手だったり、ダイエット中、外食が多い方はミネラル不足になりがち。その場合は、硬度の高いミネラルウォーターがおすすめです。硬度が高い水が苦手な方は、炭酸入りのものや、中程度の硬水（日本の軟水よりミネラルを多めに含む水）を試してみると良いでしょう
日本で販売されている海外産のミネラルウォーターは、硬度が2.4から1800を超えるものまであり、その種類は実にさまざまです。硬度の違いは地層や地質によって生じるので、日本のように硬度が100以下の軟水が多い国もあれば、ドイツのようにほとんどが硬水という地域もあります。そうした中でどれを選ぶかは、硬度の高さや味の違いなど、個人の好みになります。色々試して、自分好みの水との出会いを楽しむことが大切です。
輸入ミネラルウォーターのデメリットは、価格が高いこと。総じて、国産と比較して2～3割程度は価格が高い印象です。その理由としては、その地域の環境を保全するためのコストや、船で運ぶ運搬費用がかかっているからです。また、炭酸が含まれるものは運搬中に抜けてしまう可能性もあるので、品質管理にもコストがかかっています。
炭酸水は、胃腸を刺激し消化を助け、便秘などに効果的です。そのために美容やダイエット効果が期待できます。食前に少しぬるめの炭酸水を飲むことで満腹感が得られ、食べ過ぎ防止にもなります。また、炭酸の中ではウイルスや微生物が生存しにくいため、その殺菌力を生かして、うがいによる風邪の予防が期待できます。
さらに、炭酸水には、血管を拡張させ、血行を促進する働きがあるので、洗顔による美肌効果も期待できます。
好みもありますが、是非一度、飲んでみていただきたいのは、北海道の「新水いぶき」というナチュラルミネラルウォーターです。日本唯一の無殺菌・無除菌の”生”の水で、とてもまろやかな軟水です。
硬水は、体質的に合わない場合もあり、大人でも体調によってお腹が緩くなることがあります。硬水はミネラル豊富なので、子どもにも飲ませてあげるのは良いことです。お腹の調子を見ながら少しずつ飲ませて、大丈夫であれば続けていきましょう。
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