蛇口をひねれば、安全な水を手に入れることができるようになって、日本では約100年がたちました。
しかし、世界を見渡してみるとそういう国ばかりではありません。
世界銀行が1995年に記者発表した資料「地球は水危機に瀕している」によれば世界人口の約40%を占める約80カ国で、農業、産業せして国民の健康を脅かすような水不足が続いています。
新たな水源を開発するための技術的、環境的コストは、すでに開発されている水源よりも、はるかに高くなります。
多くの都市にとっては、将来の計画によって供給される水のコストは、環境的なコストを考慮しないときでも、現在の2〜3倍のコストがかかるでしょう。
「今世紀、石油をめぐって多くの戦争がおきたが、21世紀には水をめぐる戦争がおきるだろうと」と言われる時代がもうすぐやってきます。
地球に生活する私たちは、これから何をすべきかを各々が考えて行かなければならないでしょう。
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