こちらのサイトでは水に関わるエピソードをお伝えしています。 バックナンバーへ SEDIA
 
img img img
img
入浴の習慣はお寺の浴室から

入浴というと、誰しも思い浮かべるのは熱いお湯に入る温浴ですが、その起原は温泉の発見に始まったといわれています。 それまでは川などの水辺で行う水遊びが一般的だったようですが、温浴の気持ちよさと、温泉の成分が傷を治すなどの薬効を もたらしたことから、その神秘感が種々の宗教的説話に結びついて、温浴が普及していきました。

奈良・東大寺の代表的な建物の配置図。
大湯屋は食堂近くに。
  特に仏教では、沐浴の功徳を説き、汚れを洗うのは仏に仕えるものの大事な義務であるとして、寺院には浴室を設けました。

東大寺、法隆寺には、鎌倉時代以降に再建された大湯屋が残っています。

法隆寺には厚板を組んでつくった木製の湯槽が残っていますし、東大寺の大湯屋には釜のような形の鉄製の湯槽がありました。

古都奈良や、京都に旅すれば、私たちの入浴の起原にも出会えそうです。

日本洗濯機事始め

洗濯というと、いままでは洗濯機に洗剤を入れスイッチを押して、後はできあがりを待つだけというのが当たり前ですが、 日本の洗濯機の歴史はそれほど古いものではありません。まがりなりにも洗濯機を使ったいわゆる「西洋洗濯機」が日本で始めて開業 するのは、1859年、安政6年、横浜においてです。

江戸時代に刊行された『日本山海名産図絵』にある酒造りの場面


昭和5年東芝から発売の電気洗濯機「太陽Solar」。当時の価格で370円(現在の40数万円に相当)

img
Next
 
(C)Copyright 2001WATANABE PIPE, INC. All rights reserved.