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2011年1月、徳島県の上勝町野尻地区で、地元の有志と上勝クリーンエネルギー会議メンバーが協力し合い、「プロジェクトN(野尻)」と題した小水力発電機の設置実験が行われた。目標は小水力によるLEDライトアップ。人力でパイプを敷設して水を引き込み、その途中に自作の小水力発電機を設け、発電に挑んだ。結果は見事に成功。これをきっかけに、野尻地区では本格的な小水力利用を見据えている。小水力発電は、地域密着型の発電方法ということを物語るエピソードだ。クリーンに生み出された電気の地産地消化を実現できる期待、そして夢がふくらむ意欲的なプロジェクトだった。
まず水を小水力発電機に導くための道作りから。直径75mmの黒パイプを皆の協力のもと、一直線に伸ばす
黒パイプは、1セット30mある。約5m間隔で人員配置し、発電機までパイプを人力で運ぶ。重労働だ
パイプとパイプのジョイントが難しい。フランジを用いて微調整を繰り返しながら、しっかりと接続
発電機設置時は水圧0.15Mpa。水源地から十分な水量を得ると0.20Mpaに上昇し
発電機と黒パイプとの接続は、発電機を固定する前だったので、パイプどうしをつなぐよりも容易にできた
取水口と発電機までの高低差は約20m。使った黒パイプは3セット。途中フラット区間をとらざるをえなかった![]()
実は昨年暮れに、農業用水の貯水タンクを使って、ライトアップに一度成功している。これはその時の写真
取材協力■エコー建設コンサルタント
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