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沖教授によれば、淡水取水量の7割は農業用水に使われる。風呂や洗濯にもそうとう使っている実感があるが、その実感はかならずしもただしくないのだろう。そこで、「水資源と食料生産は密接な関連性をもっている」ということができる。
ひらたく言ってしまえば、水は食料のためにもっぱら使われる。
水は循環する、と学校で習った。水は増えない、減らない。地球上に一定のまま存在する。じゃあ問題ないじゃないか。違うのだ。人口が増加すれば、水は増えないのだから、深刻な問題となるし、経済が成長すれば食卓が豊かになり水が不足する。井戸が涸れた、雨が降らなくなったなど地域的な偏在も起きる。
いやもう水はまったく問題だらけだ。21世紀はまちがいなく石油ではなく水だ。へたをすれば水の戦争が起きる。
今日の午後からわれわれにできることを言おう。口に含むものすべてにバーチャルウォーターが関わっている。水資源を持続可能にするために、前途遼遠ではあるが最初の一歩だ、食べるものの背後に潜むバーチャルウォーターに思いを馳せよう。対価をもってバーチャルウォーターさえ買っているのだ、という考えは、もはや前世紀的な古い考えになりつつある。


オレンジジュース(200ml)
168リットルのVW |

ビール(大瓶1本633ml) 170リットルのVW |

バタートースト 230リットルのVW |

アイスクリーム 384リットルのVW |

カレーライス 1021リットルのVW |

チーズバーガー 1094リットルのVW |

ハンバーグ 1857リットルのVW |

牛丼 1887リットルのVW |
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