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vol.13 水資源の最新発想 バーチャルウォーター
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計算してみれば日本が 世界第一位


日本への品目別仮想投入水量  (億m3/年)
これまで噂としては言われていた。たとえば小麦。小麦1キロを生産するのに水はなんと1,000リットルも必要なのであると。畜産物に関しては2001年当時、まだ推計すらなかった。
そこで沖教授とそのチームは想定できることはすべて想定して、できるだけ現実に近づけるべく厳密に数字をはじきだした。それによると、農作物では[白米= 3,600倍][大麦=2,600倍][小麦= 2,000倍][大豆= 2,500倍][とうもろこし= 1,900倍]となり、畜産物では[鶏= 4,000倍][豚= 7,000倍][牛= 20,000(2万)倍]となった。
とうもろこしの圧倒的低さに目が釘づけになる。とうもろこしはえらい。超エコだ。逆に、牛肉のなんという贅沢さか。牛肉1キロは20トンもの水を要求するのだ。
積算してみると日本の総輸入量は約640 億m3/年となった。沖教授はきっと唸ったことであろう。それともうすうす気づいていたのだろうか。輸入から輸出を差し引いた純輸入量としては、世界一の国は日本であることがここに判明したのだった。
日本の総水資源使用量は約900億m3/年である。国内外あわせて1,500分の600であるから約4割となる。食料自給率が40パーセントを切ったそうだが、風呂やトイレや炊事洗濯、工業用水も含めた水の約4割を外国に頼っている。
日本におけるバーチャルウォーター 総輸入量※(億m3/年)総輸入量:640億m3 /年

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