

洗顔用、お風呂用、手洗い用……、お宅にはいろいろな石鹸があちこちに置かれていることでしょう。石鹸といっても、昔ながらの固形石鹸だけでなく、
最近ではポンプ式の便利な液体の洗浄料まで、色も形もずいぶん増え、用途によって殺菌効果を高めたあったりさまざまですが、中身で比べると
いわゆる石鹸と石鹸でない洗浄料に大きく分かれます。
主に天然の動植物油脂を原料としてつくられる石鹸は、水道水中のカルシウムやマグネシウムと結びついて水に溶けない石鹸カスをつくります。
お風呂も石鹸派のあなたなら、体を洗った後洗面器の回りに残る白い汚れ、それが石鹸カスの正体です。洗顔も石鹸派のあなたなら、
洗いあがりがきっとつっぱるような感じがするでしょう。ところが、 洗顔の場合、これがくせ者です。
つっぱるのは、白っぽい粉となって石鹸カスが肌の表面に ついているからです。じゃあ、洗った後水でよく洗い流して
落としてしまいましょうと考えがちですが、 水道水を顔にかければかけるほど、カルシウムが補給されて、 実は肌に石鹸カスが付着してしまうのです。さらに、
薄い被膜のようになった石鹸カスは 水をはじく性質があるので、困ったことが起きてしまいます。
女性のお肌のお手入れというと、まず洗顔、そして化粧水を はたくというのが普通ですが、洗顔料によって化粧水の肌への
浸透に違いが出てきてしまうのです。 写真(1)は、すっとなじんでいますが、写真(2)は肌に化粧水の 水滴がぽっかり浮いている感じ。もう、おわかりですね。
写真Aは肌の表面に石鹸カスの膜ができてしまう石鹸洗顔の結果で、 写真@は石鹸とは違う素肌に近い中性(石鹸は弱アルカリ性)の
洗浄成分(MAP)を使った液体の洗顔料で洗った後です。 高価な化粧水ほどしっかり肌に浸透して欲しいもの、 その秘密のひとつは洗顔料の選び方にありました。
●●●コラム:日本の水事始め●●●
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