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世界 水をめぐる話
日本における水道の発達
「幸福」をつなぐパイプ
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ご存じのとおり四大文明はいずれも大河の流域で成立しました。「エジプトはナイルの賜物」という言葉があるように、この頃からすでに文明と水の間には深い絆ができていたようです。
やがて人が集まり都市が生まれると、河川だけでは飲料水が不足し、またひと度伝染病が起こるとすぐに猛威を奮うようになりました。そこで人類は水道なる文明の利器を発明したのでした。
たとえば、かつてない大帝国を築いたローマ人は『衛生の根本は、多量の水を間断なく供給することにある』として、上下水道を開設しました。また驚くべきことに日本固有の文化が爛熟した江戸時代、日本でも上水道の整備があったのです。
時代や場所が違ってはいても、文明の発達と水の絆は、水道を通じてその結びつきをますます堅くしてきたのです。
そして現代。水道はあらゆる産業で使われ、社会の発展に貢献し、私たちに豊かな生活をもたらしてくれています。
水の道が運ぶもの。それは今も昔も私たちの幸福にほかなりません。 |